
医療保険の計画性
現在、有効な治療法はない。
アルツハイマー病の原因になる遺伝子は、1980年代以降研究が進められてきた。
アルツハイマー病の5〜10%にあたる家族性の原因としてはAPP遺伝子、プレセニリンー、2遺伝子などがみつかっている。
アルツハイマー病の90〜95%を占める孤発性(遺伝ではない)の感受性遺伝子には、アポリポ蛋白Ee4がある。
この遺伝子型をもつ比率が家族性の患者では約5倍高く、孤発性の患者では約2〜2.5倍高い。
すなわち4型は相対的ななりやすさをきめる「危険因子」であるとアルツハイマー病の大部分を占める孤発性の発症には、この遺伝的危険因子のほかに頭部外傷、環境や社会的ストレスなどの外部環境要因と、栄養や運動、喫煙、飲酒、休養といった生活習慣要因が相互にかかわっていると考えられている。
「生活習慣がアルツハイマー病の発症に関連するという研究が最近あいついで発表され、個人の努力によってある程度は予防できるのではないかという期待が出てきました。
とくに栄養と運動が重視されています」U木教授は、そう話す。
「栄養学的には、抗酸化力が強く、飽和脂肪酸の量が少ない食品、たとえば、魚、鶏、野菜、果アルツハイマー病患者に目立つ偏食U木教授らは、アルツハイマー病患者の食事に注目して栄養調査をおこなってきた。
患者の家族から、過去1ヶ月間にどんなものをどれだけ食べたかを聞きとっている。
患者と同年代の、認知機能に障害のない健康な人たちを比較の対照にした。
その結果、対照群の健康な人たちは食事の時間が一定していて、魚、野菜、米を中心とした伝統的な和食を食べているのに対し、アルツハイマー病患者にはさまざまな食習慣のかたよりがあることがわかった。
最も目立ったのが、「肉が好きで、魚と野菜はきらい」という偏食。
子どもの頃から好ききらいが激しい人がほとんどで、戦後貧しい食生活を送った人が、経済的にゆとりが出て急激に肉にかたよった食事に変わった例も多い。
単身赴任や海外在住などが偏食や肉食を中心とした食事に変わるきっかけになる例も目立った。
男性ではかって大酒飲みだったり、女性ではケーキや菓子、コーラなど甘いものばかりで食事をすませたり、長年にわたって極端な小食や過食をしていた例物を多くとり、あぶらの多い肉や乳製品を控えること、ビタミンC、葉酸をふくむ食品を多くとり、血清ホモシステイン値を低く抑えることが推奨されています。
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